LAPIS LAZULI(ラピスラズリ)-スキャバルが生み出す伝説
「ラピスラズリ」コレクションは「トレジャーボックス」や「ダイヤモンドチップ」のような、贅沢で革新的な生地を創造するスキャバルの伝統を継承しています。
通年着用可能なミディアムウェイト生地で、完成度の高い最高級スーパー150’sウールにラピスラズリを組み込みました。
英国職人の最高の技術と創造性を駆使して特別にデザインしました。
洋服製作のすべての段階で作り手をサポートし、優れたドレープおよび素晴らしい成形性といった素晴らしい特性を持っています。それは仕立てる人が手際よくきれいに生地を裁ち、着る人が移動する時無比の快適さと自由を提供する衣服を作成することを可能にします。
伝統的なペーパー・プレス仕上げ(※1)を施した生地だけの持つ、心地よく柔らかな手触りと美しいつやがあります。
※1 ペーパー・プレス仕上げ:つやが強くつきすぎるのを避けるため、紙で生地を挟み平面の状態で長時間プレスします。
スーパー150’sウール、カシミヤとラピスラズリ
注意深く厳選されたシーズン最高のウルトラ・ファイン・オーストラリアウールをカシミヤとブレンドし「ラピスラズリ」コレクションに使用しています。
このウールの繊維は究極に長く、伸縮性や強度に優れるという素晴らしい特長があり、非常に完成度の高いものです。
またなめらかでしっかりとした色が表現でき、仕上げした生地の表面には自然な光沢が出ます。
ラピスラズリは現代の宝石業界で最新の工芸技術を用い非常に細かい粒子に加工され生地に組み入れています。
ラピスラズリの歴史と知識
ラピスラズリは6000年以上前から採掘されている神秘的な石で、メソポタミアからエジプト、ペルシャを通りギリシャやローマへ伝わり、古代文明の支配階級に重視されていました。
その名前はラテン語のlapis(=石)とアラビア語のazul(=青)が組み合わさったものです。
現在知られているパワーストーンの中で、水晶と並び最も古くかつ強力な霊石とされており、世界各地で「聖なる石」とされ様々な儀式に用いられてきました。
ラピスラズリは長年免疫力を高める石として有名でした。
シュメール人(※2)はラピスラズリを身に付けることは神の存在を身に付けていることにと同じ意味を持つと信じていました。
※2 世界で最初に生まれた文明、メソポタミア文明を作り上げた人種。
古代エジプトではツタンカーメン王の黄金の棺にもはめ込まれています。
ローマ時代にはラピスラズリは媚薬であると信じられており、ギリシャ人もローマ人も勇者に与える証しとして使用していました。
中世になりラピスラズリは手足を健康に保ち、間違いや妬みや恐れから魂を開放すると信じられていました。
1600年代の終わり頃にはてんかん、痴呆、鬱病を直し、流産を防ぐとされていました。
マケドニア共和国(※3)の一部では現在でも邪悪なものから身を護るお守りとしてラピスラズリを身に付けています。
※3 バルカン半島南東部に位置し、ギリシャ、ブルガリア、ユーゴスラビア、アルバニアに囲まれた内陸国。
ラピスラズリはその美しさからも重宝されました。
15世紀から19世紀半ばにかけて青色の基礎原料で、その鮮やかな青はたくさんのルネッサンス絵画やフレスコ画を飾りました。
芸術家の後援者達はその豊かさの象徴としてラピスラズリブルーをふんだんに取り入れた絵を競い合って絵画の制作を依頼しました。
今日ではラピスラズリは宝石としてだけでなく、精神的にも肉体的にもバランス良く健康を保つように促し、喉、骨髄、胸腺や免疫システムの障害を緩和するための代替療法にも使用されています。
意識をつかさどる石としてイメージの視覚化を助け、概念を増幅し、その現実化を促進すると信じられています。
占星術では、射手座と結びついています。
革新と伝統が生み出す思いがけない贅沢
スキャバルの長年の経験がこのユニークなコレクションに生きています。
最新の機械装置と実地経験を積んだ専門家の豊かな知識のバランスをうまくとり、両者の良さを最大限に生かしています。
並列にした繊維のシートに、ラピスラズリの微細粒子を手で丁寧に均一に広げます。
粒子はまっすぐになった繊維に絡まり完全に調和し繊維に結合します。
ラピスラズリコレクション
ラピスラズリコレクションには9種類のデザインがあります。
どのデザインもルネッサンス絵画からインスピレーションを受けており、その個性とスタイルを生地から読み取っていただけるはずです。